一方株主から調達した資金(株主資本)に対して、毎年の当期純利益で株主に還元するという株式会社の基本的仕組みはすべての企業で共通であり、その優劣を表す唯ーといっていい指標が株主資本利益率ROEです。
今まで、株式持合いなどにより株主資本の存在に目を向ける必要がなかった日本の企業も、その株式会社の基本に立ち戻ることが要求されているのです...
ここ数年、日本企業に押し寄せる「資本効率の波」について、考察しています。なぜ再びROEが注目されているのか、ROEはどんな意味があるのか、低いROEで社長の選任議案が否決されないように、今一度、ROE向上について考察します。