このような企業では当然のように、利益拡大は事業部門、株主資本の圧縮は本社部門の責任という、分業体制になってしまいます。
しかし普通の企業では、余剰資金も多くはないしまたこれ以上有利子負債を増大できないあるいはしたくないという事情もあり、本社部門だけで行なう株主資本圧縮は簡単には進まないというのが現状かと思います。
こんな企業に必要な第一ステップは、各事業部門にPLの他にBSも策定させて、毎年の業績目標をPLとBS両方設定することです...
「ROEで社長を辞めますか」-連載第7回のテーマは「目標とすべきROE基準とは」です。伊藤レポートを一部抜粋しながら考察します。