サウジアラムコ、ビッグデータ活用しM&Aと利益拡大狙う=幹部

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REUTERS

Yousef Saba

[ドバイ 14日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの幹部はビッグデータ・人工知能(AI)部門を強化していると明らかにした。取引や買収などに関する意思決定を支援し、利益を最大化するのが狙いという。

アラムコの製品・顧客担当バイスプレジデント、ヤセル・ムフティ氏はロイターのインタビューで「70人がこれに取り組んでおり、さらに人員を増やしていく予定だ」と述べた。

「グローバルオプティマイザー(大域的最適化)」と呼ばれる同部門はアラムコが2021年に開始した改革の下で、下流事業の一部門として翌年設立された。

アラムコは改革により同社の拠点をより適切に反映した投資を行い、市場の変化に迅速に対応することを目指している。また収益を高めるために資産の見直しを進めている。

同社は今週、ガス&オイル・パキスタンの株式取得やアジアの製油所の買収を発表した。ムフティ氏は今後もこうした機会を模索していくと述べたが、詳細には触れなかった。