PGMが1年2カ月ぶりにゴルフ場を買収するも「アコーディア」がネクストを合併し施設数単独トップに

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写真はイメージです

パシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)が、1年2カ月ぶりにゴルフ場を買収する。同社は2022年9月30日に、足柄森林カントリー倶楽部(静岡県小山町)を譲り受ける契約を結び、12月1日から同ゴルフ場の運営に乗り出す。

この買収で、PGMが保有するゴルフ場は147となり、単独では2位のアコーディア・ゴルフ(東京都品川区)を14上回る。ただ、アコーディアは2022年10月1日に、ネクスト・ゴルフ・マネジメント(東京都品川区)を吸収合併したため、この時点で、アコーディアの保有ゴルフ場は170となり、逆にPGMを23上回ることになった。

両社ともに事業拡大のために積極的にゴルフ場の買収を行っており、M&Aの案件次第では、再びトップの座が入れ代わる可能性はありそうだ。

平和傘下入り後17コースを買収

PGMが買収するのは、足柄森林カントリー倶楽部を保有する足柄森林都市(東京都中央区)が、同倶楽部の事業を分割して新設する足柄ゴルフ。PGMは同社の全株式を取得し、傘下に収める。

足柄森林カントリー倶楽部は、東名高速足柄スマートインターチェンジから車で4分のところに位置しており、電車を利用してもJR御殿場駅からタクシーで15分の距離にある。プレー中に富士山を眺めることができ、アウトは起伏のある変化に富んだコースで、インは平坦で林間コースの趣があるという。

PGMは2011年にパチンコ機の製造事業を手がけている平和<6412>の傘下に入った。2015年に千葉国際カントリークラブ(千葉県)の子会社化を皮切りにM&Aを積極化させ、2021年のオールドオーチャードゴルフクラブ(茨城県)まで、7年間で16のゴルフ場を買収してきた。今回の足柄森林カントリー倶楽部は17番目の買収になる。

アコーディア、今後も買収を継続

アコーディアとネクストは、2019年にファンドのMBKパートナーズ(東京都千代田区)の傘下に入り、兄弟会社となった(現在は米投資会社のフォートレス・インベストメント・グループ LLCが両社株を保有)。この時点でグループとして保有するゴルフ場の数がPGMを上回っていたが、合併によりアコーディア単独でトップに立った。

同社では目標数字は定めていないが、企業の成長のために今後もゴルフ場の買収を続ける方針を明らかにしている。

文:M&A Online編集部