2021年「オンライン初詣」が可能なところは

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写真はイメージです

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2021年の初詣のスタイルが大きく変わりそうだ。政府や自治体が外出自粛を要請しており、堂々と出かけにくい状況にあるためだ。

そんな国民の心情を踏まえ、密集を避けるための分散参拝を呼びかける神社や、オンラインでの参拝スタイルを打ち出すケースが現れてきた。

自宅に居ながら参拝できる神社を探してみると…。

平等寺、年末年始の行事をライブで配信

「お遍路さん」で知られる四国八十八カ所霊場第二十二番札所の平等寺(徳島県阿南市)は、新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年4月26日に「リモート参拝」を始めた。お祈りしたいと思った時に世界中のどこからでもスマートフォンなどを使い、ご本尊の薬師如来像をリアルタイムで拝むことができる。

4Kの高画質配信で臨場感たっぷりに勤行や講話などを視聴できるのが特徴だ。1日平均3万件のアクセスがあるという。ネットでの供養や祈願は無料。ホームページの申し込みフォームに必要事項を書き込んで、送信すれば依頼完了だ。申し込むと朝夕の勤行で住職が読み上げたり、日曜日の護摩で祈祷してもらえたりする。希望者には有料で、お札やお守りを授与する。

年末年始の「リモート初詣」では1000〜5000件の祈願申し込みを想定。専用のお守・お札を制作し、リモートおみくじやリモート除夜の鐘などを実施する。 正月三が日は護摩で新型コロナウイルス感染症の早期終息を祈り、寄せられた祈願の読み上げやお焚き上げなどをするという。

「無料でここまで…」と感心するほど充実したリモート参拝だけに、コロナ禍が終息したらぜひ「お礼参り」に訪れてみたいお寺だ。

平等寺のバーチャル参拝は高画質の「4K」でリアルタイム配信(同寺ホームページより)

ハワイ出雲大社、参拝を生中継 

エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>は2021年1月9日に、ハワイ出雲大社(ホノルル)のバーチャル参拝を実施する。HISの現地スタッフが参拝する様子を生中継するもので、合わせてオアフ島、マウイ島、ハワイ島のパワースポット巡りも配信する。 

ハワイ出雲大社は1906年にハワイに移民した日本人が祀り始めた神社で、出雲大社(島根県)の分社として出雲大社ハワイ分院ともいう。 

当日は10時から、人気スポットのワイキキビーチやカラカウア通り(オアフ島)、ノスタルジックな街並みのラハイナタウン(マウイ島)、歴史的な建物が残るカイルア・コナ(ハワイ島)を生配信したあと、最後に中継をオアフ島に戻し、ハワイ出雲大社でのバーチャル参拝を行う。

エネルギーが宿るパワースポットとして知られる、オアフ島のカパエマフ・ストーンズ(ウィザード・ストーン)や、マウイ島のハウオラ・ストーン、ハワイ島のアフエナ・ヘイアウなども巡るという。

愛宕神社、ホームページでバーチャル参拝

愛宕神社(東京都港区)はホームページにバーチャル参拝のページを設けている。入口にある「大鳥居」から始まり、「出世の石段」と言われる正面の急な石段、石段の上にある「一の鳥居」や、鳥居から少し進むとある「手水舎」や、「神門」と言われる丹塗りの門、さらに「社殿」や「賽銭箱」などの写真を掲載し、それぞれに説明文を付けている。 

このほかにも社殿の少し手前の左側にある「招き石」や、お守りやおみくじがある「社務所」、社務所近くの「池」、普段は見られない「社殿」内部の写真なども掲載してある。 

愛宕神社は1603年に徳川家康の命により防火・防災の神様として祀られたのが始まり。江戸大火災で全焼したが、その後、本殿、幣殿、拝殿、社務所が再建された。さらに、関東大震災や昭和の大戦中の空襲で社殿を焼失したがいずれも再建され、現在に至っている。社殿は東京23区で一番高い山である愛宕山(標高26メートル)の山頂にある。

愛宕神社の大鳥居と石段

文:M&A Online編集部