「ウォール街」(1987年)|一度は見ておきたい経済・金融映画&ドラマ<1> 

alt

経済や金融業界のリアルな姿を垣間見たいのなら、映画がおすすめ! 特に本を読むのが苦手な人や異業種で働く人には、映像で見るのは分かりやすく、2時間程度なので手っ取り早い。実話をベースにした作品もあるので、世の中の経済事件を理解するのにも一役買ってくれる。多少専門用語も出てくるものもあるが、映画をきっかけに勉強してみるのもおすすめだ。エンターテインメントとしても楽しめる、おすすめの1本を紹介する。

「ウォール街」(1987年)

「ウォール街」経済・金融映画の金字塔といえば、骨太な作風で知られるオリバー・ストーン監督の「ウォール街」は外せない。この映画を見て、マイケル・ダグラス演じるゲッコーに憧れて投資銀行に入社する若者が続出したというほどだ。

【あらすじ】

舞台は1985年のニューヨーク、ウォール街。野心あふれる若手証券マンのバド・フォックス(チャーリー・シーン)は、憧れの存在である凄腕の投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に出会い、ゲッコー流のウォール街の生き方を学んでいく。金も女も手にし、着実にゲッコーのような存在に近づきつつあるバドだったが、ゲッコーの裏切りに合い、復讐を企てる。

【見どころ】

名台詞「“欲”は善です」(“Greed is good”)

ゲッコーが乗っ取りを狙うテルダー製紙の株主総会での一言。最大株主として発言の場を与えられたゲッコーのスピーチは、まさに“物言う株主”の独壇場だ。ゲッコーのキャラクターは実在する投資家アイヴァン・ボウスキーをベースにしており、この“欲”を人類進歩の推進力だと肯定する場面はカリフォルニア大学バークレー校の卒業式でのボウスキーのスピーチをもとにしたという。

本当の親子共演

バドとその父親のカールを、本当の親子であるチャーリー・シーンとマーティン・シーンが演じている。「金は厄介だ」という堅実的で保守的な父親と、ウォール街での戦い方を教えてくれた育ての親ともいえるゲッコー。正反対な二人の“父親”の間でバドが葛藤する様が、本当の親子共演でよりリアルに見えてくる。

立会場の光景

コンピューター化された今、立会場で証券マンたちが慌ただしく株式の売買注文をする光景には歴史を感じる。それと同時に、この時代の熱気や勢いも感じずにはいられない。

文:M&A Online編集部