2023年アカデミー賞は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の7冠制覇という形で終わりましたが、『ザ・ホエール』などアカデミー賞関連作品の公開は続きます。また、春休みからゴールデンウイークにかけては、娯楽性が高い作品の公開が控えており、劇場をに賑わせてくれることでしょう。
今月も公開日順にM&A Online編集部おすすめの5作品を紹介します。
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がブレンダン・フレイザーを主演に迎えて撮ったヒューマンドラマ。
ブレンダン・フレイザーは『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』など、その輝かしいキャリアの一方で多くの苦悩を抱え、ハリウッドの表舞台から遠ざかっていました。本作では死期の迫った肥満症の男を演じ、第95回アカデミー賞の主演男優賞を受賞するという大復活を遂げました。
映画『ザ・ホエール』オフィシャルサイト 2023年4/7公開 (whale-movie.jp)
『シックス・センス』から『オールド』まで常に映画ファンを楽しませてきたM・ナイト・シャマラン監督の待望の最新作。同名小説を原作にして世界の終末と家族の命のどちらかという究極の決断を迫られる一家の物語になっているとのこと。
主演は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイブ・バウティスタ。世界的な危機を家族の目線で描くというとM・ナイト・シャマラン監督作品では過去に『サイン』や『ハプニング』などがあります。
映画『ノック 終末の訪問者』 (knock-movie.jp)
大ヒットアニメシリーズ第26作目となる『名探偵コナン』の劇場版。今回は灰原哀をメインキャラクターに、赤井秀一や安室徹などの人気キャラクターも登場します。さらに劇場版ではあまり登場してこなかった“黒ずくめの組織(別名:黒の組織)”が大々的に登場します。
コナンシリーズは興行収入90億円台をキープしつつも100億円の大台の前で足踏みが続いていましたが、本作は人気キャラクターが総登場。悲願の大台突破を狙います。内容はもちろんのこと、興行成績の面でも注目の作品です。
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』 (conan-movie.jp)
2021年に公開され興行収入45億円を稼ぎ出した『東京リベンジャーズ』の続編。原作においても大きな山場と言える“血のハロウィン編”を二部作(前編・後編)で描きます。6月には後編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編ー決戦ー』の公開が控えています。
北村匠海、山田裕貴、吉沢亮、今田美桜など前作からの続投組加えて永山絢斗、村上虹郎、高杉真宙が新たに加わりました。
前作では観客動員数334万人と「TikTok」を活用したSNSのマーケティング戦略が見事にあたりました。今回は朝日新聞の広告が話題となっているようですが、興行収入も前作超えとなるのでしょうか。二部作が吉とでるか注目です。
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』公式サイト (warnerbros.co.jp)
オペ室を搭載した大型医療車両ERカーで自らの危険もためらわず患者のために戦う東京都知事直轄の救命チームTOKYO MERの活躍を描いた大ヒットドラマの待望の劇場版。
「待っているだけじゃ、救えない命がある」をモットーとするTOKYO MERの喜多見に対して、「安瀬な場所で待っていなくては救える命も救えなくなる」という真逆の信念をもつYOKOHAMA MERが登場します。鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野優斗、フォンチー、菜々緒、 仲里依紗、石田ゆり子らレギュラーメンバーの再登場に加え、杏や「SixTONES」のジェシーなどニューフェイスも登場します。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』 (tokyomer-movie.jp)
これらの作品以外にも新田真剣佑初主演のハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』や任天堂と米制作会社のイルミネーションがタッグを組んだ『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、池波正太郎のベストセラー時代小説を映画化した続編『仕掛人・藤枝梅安2』など邦画を中心に、娯楽性の高い作品の公開が控えています。
文:村松 健太郎(映画文筆屋)