事業承継支援を強化「ミロク情報サービス」トパーズ・キャピタルと提携

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財務、会計システムなどを手がけるミロク情報サービス<9928>はグループ会社2社とともに、プライベート・デット・ファンド(投資家から集めた資金を企業などに貸し出す融資ファンド)を運営するトパーズ・キャピタル(東京都港区)と、そのグループ会社1社との間で業務提携契約を結んだ。 

ミロク情報サービスグループは税理士や公認会計士事務所から紹介を受けた中小企業をトパーズ・キャピタルグループに紹介し、トパーズ・キャピタルグループはそれら中小企業に融資を行う。 

一方、トパーズ・キャピタルグループは事業承継やM&Aなどのニーズを持つ中小企業をミロク情報サービスグループに紹介し、ミロク情報サービスグループは紹介を受けた中小企業のアドバイザリー業務などを請け負う。 

この提携で両グループはプライベート・デット・ファンディングを中心とした企業向け融資を通じて、中小企業の事業継続支援を強化する。 

それぞれのノウハウを活用 

ミロク情報サービスのグループ会社は、中小企業の事業承継を支援するMJS M&Aパートナーズ(東京都新宿区)と、フィンテックサービスの企画開発を行うMJS Finance & Technology(東京都中央区)の2社。 

トパーズ・キャピタルのグループ会社は、テクノロジーと人の知見をかけ合わせたハイブリッド型中小企業向け融資を手がけるブルー・トパーズ(東京都港区)で、それぞれが持つノウハウを活用して中小企業の事業承継を幅広く支援する。 

ミロク情報サービスは全国の約8400の会計事務所に対し、財務会計や税務を中心とした各種システムや情報を提供しているほか、約10万社の中堅、中小企業の経営改革や業務改善を手がけている。 

MJS M&Aパートナーズは約8400の会計事務所と協力して、中小企業が抱える経営課題を踏まえたうえでM&Aを提案している。MJS Finance & Technologyはスマートフォンアプリ決済サービスの提供などフィンテックサービスの企画開発のほか、会社経営、企業再生、創業支援コンサルティングなどに取り組んでいる。 

一方、トパーズ・キャピタルグループは、銀行からの借入や資本市場からの調達が困難な企業へのプライベート・デット・ファンドを通じた融資などを行っている。

文:M&A Online編集部