潮目が変わった日本のM&A 外国企業による日本企業へのM&A市場(中)早稲田大学・宮島英昭教授インタビュー

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早稲田大学商学学術院教授 早稲田大学高等研究所 所長 宮島英昭氏

――反対に、子会社が上場するメリットはあるとお考えでしょうか?

 かつて、子会社の株式の5割を持っているという状態は、それはそれで合理的な面もあったのです。先ず会社側は上場すれば自律性が高まり、やる気が出ます。また発行株の50%程度を上場していれば、マーケットの圧力が5割加わる一方で、5割ほどは親会社が持っているのですから、親会社は大株主として経営に影響を行使できる。市場による規律が加わる一方、グループに入っているので、グループ全体のシナジーも実現できる。いわば“いいとこ取り”のメカニズムだったわけです...

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