松屋が映画「すくってごらん」でコラボ すき家の「エヴァンゲリオン」との対決は

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東京・神田の店舗

牛めし店や、とんかつ店など約1200店を展開する松屋フーズホールディングス(HD)<9887>が映画「すくってごらん」とのコラボキャンペーンを始めた。

主演を務める歌舞伎俳優の尾上松也さんと松屋が、映画に登場する金魚すくいで、松也x松屋対決を行うもので、PR映像を最後まで視聴するとプレゼントの抽選に応募できる。

牛丼ではゼンショーホールディングス<7550>が運営する、すき家が公開中の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とのコラボキャンペーンを4月20日まで実施中。

同時期の映画コラボ対決、果たして勝敗の行方は?

松也さんが松屋をPR

PR映像は尾上松也さんと松屋フーズHDの女性社員3人が、金魚すくいで対決したあと松屋フーズHDのプレミアム牛めし、牛焼肉定食と、映画「すくってごらん」の宣伝を行うというもので、尾上松也さんの試食する姿やコメントを流すことで、来店を促す内容となっている。

映像を視聴し応募すると、尾上松也さんのサイン入りポスターと、松屋オリジナルのTシャツやトレーナー、パジャマなどが抽選で3人に当たる。応募期間は2021年3月11日から4月9日まで。

エヴァンゲリオンとコラボしているすき家では、紫色のカレールーに、黄色のたまごと緑色のほうれん草を添えることで、エヴァンゲリオン初号機カラーを表現した「初号機オム牛カレー」や、紫色と黄色に色付けした「初号機マヨポテサラダ」などを用意。これらメニューを注文するとオリジナルクリアファイル1枚をプレゼントする。

映画とのコラボキャンペーンでは、2020年9月、10月に劇場版「鬼滅の刃」無限列車編とのコラボを実施した回転寿司チェーンのくら寿司<2695>が大幅な増収を達成するなどの成功事例が記憶に新しい。

増収効果の期待できる映画とのコラボキャンペーンで、新メニューを準備し来店を促すすき家と、既存メニューのPRで勝負する松屋。どちらが消費者の支持をより多く集めることができるだろうか。

金魚すくいを通じて成長

すくってごらんは、尾上松也さんと、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんが共演する映画で、エリート銀行員が左遷先で出会った金魚すくいを通じて成長していく姿を描いた、人気コミックを実写化した。

一方、新型コロナウイルスの影響で2度公開が延期された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、公開初日の観客動員数が約53万人、興行収入が約8億円に達している。

松屋フーズHDのニュースリリースより

文:M&A Online編集部