--国内と海外の案件では、分けて考える必要があるのですね。
井上教授:国内についていえばトップラインはもう上がらないと考えています。M&Aをしても、売上高が1+1=2にはならないからです。長期的にみれば間違いなく1.8程度にとどまるでしょう。ただし一緒になることでコスト削減の余地があるため、コストが(1+1で)1.5程度になるのであれば、これは勝ちといえます。
一方で、海外のM&Aは逆です...
株式市場の評価という視点から、1990年~2006年のM&Aのケーススタディと実証分析で検証した『M&Aと株価』の著者である井上光太郎教授に、M&Aが株式市場に与えるインパクトと出版後の研究結果について話を聞いた。
クロスボーダーM&Aにおいて近年重要視されている「表明保証保険」。これまで国内企業における活用事例は多くはなかったが、ここ3~4年でかなり浸透してきたという。表明保証保険の仕組みと活用事例について、マーシュブローカージャパンの羽田野 順氏に話を伺った。
自らのベンチャー起業家になりたいという思いを出発点に、IPOを目指す起業家のサポートをする日本でも有数の法律事務所を設立・運営するフォーサイト総合法律事務所代表パートナー大村健弁護士。大村氏はIPOも増加する一方で、バイアウトによるイグジットも増えているという。最近のベンチャー事情を全3回に渡ってインタビューした。最終回は今後、IPOは増えていくのかお聞きした。