続いて、KLabがバイサイドとなった事例を見ていく。まず、2012年4月、Pikkle株式会社(東京都/ソーシャルゲームの企画・開発・製作・運営)の全株式を創業者のディビット・コリエ氏やミクシィらから取得、完全子会社化した。
当時のPikkleは、売上56百万円、経常利益▲55百万円と非常に厳しい収支状況であったが、純資産76百万円に対し、取得価額175百万円で買収している。この買収は、開発者の採用が難しい状況にある中での人材獲得を目的としたM&Aだろう...
テルモは国内最大手の医療機器の製造・販売会社。体温計の国産化から始まった同社は、現在、中国をはじめとしたアジア地域やヨーロッパ、中東、アフリカ、南北アメリカ等世界中に拠点を持つ。2017年3月末現在、米国のテルモアメリカスホールディング社、欧州ベルギーのテルモヨーロッパ社など、96社の連結対象子会社がある先端医療のデバイスメーカーである。
今回は、エー・ピーカンパニーと連結子会社15社で構成され、都内を中心に居酒屋「塚田農場」等を展開しているエー・ピーカンパニーグループを取り上げる。関東圏以外の地方都市への出店を強化するとともに、東南アジアと北米を主とする海外展開を行っていくようだ。
2007年に経営統合した日本レストランシステムとドトールコーヒー。競争激化で業界勢力図がめまぐるしく変化する外食産業でトップ企業にあり続けるには。経営統合後の伸び悩みを打開すべく、M&Aによって事業領域を拡大するドトール・日レスを追った。