【2019年】せっかくの神頼みならユニークな「個性派神社」で

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初詣で他人とは違う「私だけの」運気向上を!(写真は岡山市の吉備津神社)

何といっても、日本人なら新年最初の行事は「初詣」だろう。しかし、毎年同じ神社にお参りというのでは芸がない。「来る年こそ気分一新で新たなことにチャレンジしたい!」という前向きな人に紹介したいのが、なかなかお目にかかれないユニークな神社だ。東京都内にある3つのユニークな個性派神社で、他人とは違う「私だけの」運気向上を願いたい。

航空神社…世界を飛び回るビジネスマンの安全を祈願

海外はもとより、国内の出張でも飛行機を利用しているビジネスマンは多いだろう。「事故に遭う確率は自動車事故よりもはるかに低い」と頭では分かっていても、誰だって「致死率ほぼ100%」という悲惨な航空機事故の不安がよぎる。

そんな不安に悶々とするぐらいなら、新年は航空神社(東京都港区)で安全祈願をしておこう。明治神宮造営の残木を拝受して帝国飛行協会飛行館屋上に建設され、1931年11月7日に梨本宮守正王殿下ご参列のもと靖国神社の賀茂宮司が斎主となり盛大な鎮座祭が行われたという由緒正しい神社だ。

太平洋戦争の混乱で1944年に神社祭が中断されたが、1953年には財団法人日本航空協会の発足を受けて「航空神社祭」として復活した。1974年に靖国神社境内の鎮霊社へ一時遷座したが、1983年8月に航空神社奉賛会による募金活動で航空会館屋上に完成した新社殿へ遷座。これが現在の航空神社である。

東京国際空港第1旅客ターミナル内にも羽田航空神社(東京都大田区)があるが、1963年に航空神社から分霊されたもの。航空神社の「本家」はこちらである。

お守りの無人販売(写真左下)はリンドバーグ夫妻の絵画が目印

「航空安全災難除け」「旅行安全」「交通安全」のご利益があり、「落ちない」ことから受験生にも好評という。「空高く飛翔する」という意味では、株や商品取引、ビジネス、スポーツなどにもご利益がありそう。「2019年こそ、大きな飛躍を目指したい」という志の高い人にはピッタリの神社だ。

最寄り駅は都営三田線・内幸町駅で、A2出口を出てすぐ。JRや東京メトロ銀座線、都営浅草線の新橋駅からも近い。航空会館に入ってエレベーターで9階まで上り、屋内表示に従って屋上へ

お守りは9階エレベーターホールで無人販売している。4種類あるお守りは、すべて500円。おつりはないので、硬貨を用意しておこう。

航空神社(日本航空協会)公式HP http://www.aero.or.jp/jinjya/jinjya.html

気象神社…日本唯一、お天気の願い事ならここ

その名も「気象神社」(東京都杉並区)。全国唯一、お天気に特化した神様として知られる。JR高円寺駅南口から徒歩2分ほど、高円寺氷川神社の境内に鎮座する。境内左手の鳥居を奥に進むと、小ぶりの社殿を構える。旅行・イベントの晴天祈願や気象予報士を目指す受験生の合格祈願などで心強い存在となっている。

ご祭神は知恵を司るとされる八意志兼命(やごころおもいかねのみこと)。天照大神が岩戸に隠れた際に、岩戸の外へ連れ出すための知恵を授け、世の中を暗闇から再び明るくしたと伝えられる。また、「晴・曇・雨・雪・雷・風・霜・霧」という八つの気象現象を制御するといわれている。

気象神社は、旧陸軍気象部の構内(現・杉並区高円寺北)に1944(昭和19)年に創建された。気象観測員が気象予報の的中を祈願したという。戦時下、軍事作戦上、気象状況の把握が重要任務だったことは想像に難くない。

戦後、旧気象部隊関係者によって払い下げを受け、48年9月に近隣の高円寺氷川神社に移設された。老朽化に伴う建て替えに伴い、遷都55年記念として現在の社殿が2003年に完成した。例大祭は気象記念日の6月1日に行われ、氏子のほか、気象関係者や一般の参拝者でにぎわう。

“大家”である高円寺氷川神社は旧高円寺村の鎮守の役割を果たしてきた。歴史をひも解くと、創建の記録は焼失しており定かではないが、16世紀半ばの天文年間とされる。源頼朝が奥州征伐(1189年)の際に立ち寄ったことが起源とする説もある。

高円寺駅の周りは商店街が充実する。北口にある「高円寺純情商店街」は全国的にも有名。新宿から電車で10分ほど。古着屋や雑貨店、カフェ、ライブハウスなど個性的な店が数多く、老若男女問わず楽しめる街だ。

近年、日本列島は豪雨被害など災害が多発している。2019年が穏やかな1年となるよう晴天祈願に出かけませんか。

気象神社公式HP https://koenji-hikawa.com/kisho_jinja/

鷲神社…裏メニュー的な存在の「ゴルフ守り」

鷲神社(おおとりじんじゃ、東京都台東区)は神社名の鷲をおおとりと読む。江戸時代から「鳥の社(とりのやしろ)」、また「御鳥(おとり)」といわれており、現在も「おとりさま」と呼ばれている。

天日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀った神社で、11月の例祭は「酉の市(とりのいち)」として広く知られている。

縁起物の熊手も色々の種類があり、時代とともに形も飾り物も変わってきた。江戸中期より天保初年頃までは柄の長い実用品の熊手におかめの面と四手をつけたものだったが、今は宝船、平、桧扇、文化、みの、御所車など多くの種類となり、近年は流行を取り入れた熊手も話題を呼んでいる。

そして裏メニュー的な存在なのがゴルフ守り。境内のどこにもゴルフに関する掲示はないが、社務所に行くと他のお守りと並んで「ゴルフ守」が置かれている。

鷲神社の鷲を英語表記すると「イーグル」となり、ゴルファーなら一度は出してみたいホールインワンと並ぶイーグルと同じ表記となることから、ゴルファーの要望に応えて誕生した。

ゴルフ守りはゴルフの技術向上、飛距離アップを祈願しており、ゴルフマーカーと、キャディーバッグに付けるお守りがセット。料金は2600円(送料込み)で、神社で購入すれば2000円。

東京メトロ・日比谷線入谷駅北口3番出口より徒歩約7分。

鷲神社公式HP http://www.otorisama.or.jp/

文:M&A Online編集部