広がるGo To Eat キャンペーン食事券の販売再開「オミクロン」流行の懸念も

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新型コロナウイルス感染者数の減少に伴い、首都圏でGo To Eat キャンペーン食事券の販売を再開する動きが広まってきた。

神奈川県が明日2021年12月1日から食事券の販売を再開するほか、埼玉県も11月24日から行っていたWEB受付を11月30日に終了し、新たに12月8日から12月14日まで第四期のWEB受付を行う。

千葉県は10月25日から販売している食事券とは別に、高いレベルでの感染防止対策を行っている認証店限定の食事券を11月15日から2022年1月31日まで販売中で、東京都も食事券の販売再開を予定しており、近くスケジュールを発表する見込みだ。

感染力が強いと言われる新型コロナウイルスの変異株オミクロンの世界的な流行が懸念される中での、人の移動や飲食の機会が増えることが予想されるGo To Eat キャンペーン食事券の販売再開は、感染者数の動向にどのような影響を与えるだろうか。

1万円で1万2500円分の食事券

Go To Eat キャンペーンは、感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店や、食材を提供する農林漁業者を支援するために国が実施している取り組みで、地域の飲食店で使える食事券を都道府県ごとに販売するというもの。

利用者は1万2500円の食事券を1万円で購入でき、1回に2万円まで購入可能。販売期間や有効期限などは、各都道府県に任されているため、首都圏でも販売再開の時期や期間はまちまちとなっている。

食事券販売再開の動きは全国に広がっており、関西では兵庫県が11月26日から12月6日まで食事券の販売を行っており、大阪府も新たな食事券の販売再開については、状況が整い次第、改めてGo To Eat大阪キャンペーン・プレミアム食事券の公式サイトなどで公表するとしている。

一方、新型コロナウイルスのオミクロンについては、世界保健機関(WHO)が感染急増リスクが非常に高いとの認識を示しており、日本では厚生労働省がオミクロンに対する水際措置の強化策として、11月30日から外国人の新規入国を停止した。

オミクロンは、ウイルス表面にある、人の細胞内に入り込む機能を持つスパイクたんぱく質に30カ所以上の変異があると言われており、この変異によって既存のワクチンの効果が薄れ、感染力が増す可能性があるという。

食事券の販売を再開したばかりのGo To Eat キャンペーンだが、このまま全国に広がっていくのか。どうやら雲行きは怪しいそうだ。

文:M&A Online編集部