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【GMOインターネット】オーガニックとM&Aグロースで一大グループ企業へ

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※画像はイメージです。

■直近16年間の業績推移

 07年は同社グループに何があったのか。結論から言えば、M&Aの大失敗があったのだ。

 前出の同社グループが行ったM&A一覧を確認するのが一番分かりやすいが、同社は05年から06年にかけて、ローン・クレジット(消費者金融)事業に参入した。05年8月に女性向けローン事業のオリエント信販を250億円で買収し、消費者金融事業に参入。翌06年には個人向けローン事業を運営する三貴商事を25億円、同年8月には同じく個人向けローン事業を運営する有限会社ジャストならびにグループ会社他計13 社を合計266億円という巨額で立て続けに買収した。

 しかし、買収直後、貸金業法の改正、過払い利息の返還の動きが大きくなり、クレジット・消費者金融業界を取り巻く環境が激変。07年12月期の業績見通しを連結で25億円の黒字から130億円の赤字に大幅に下方修正した。上期は、ローン・クレジット事業において利息返還関連損失を当初見込み比140億円追加計上。そして07年8月には、同事業の持ち株会社GMOローン・クレジットホールディングスの保有株式すべてを現・経営陣に譲渡し、同事業から完全撤退することを決めたのだ。これに伴い07年12月期に撤退関連損失64億円を計上することとなったのだ。

 その後、ローン・クレジット事業からの撤退をカバーするため、同社グループは立て続けに財務改善策を実行する。07年8月にはGMOインターネット証券の株式とGMOホスティング&セキュリティの株式一部を売却。連結で35億円程度の売却益を計上。また、同年9月には所有するイーバンク銀行の全株式を譲渡することにより12 億円の譲渡益を計上した。さらに同年12月には、ヤフーを引受人とする第三者割当増資を実施し14億円を調達している。ローン・クレジット事業へ参入するための企業買収が巨額の失敗であったことは明白だが、その一方で異業種参入から1年未満で完全撤退を決断したこと、また、その後のカバー策の遂行速度はさすがといえるだろう。

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