ゼネラル・オイスターの”士業向け広告騒動”は本当に終焉を迎えたのか

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
※画像はイメージ

動議が提出されて紛糾する株主総会

兼子修一氏と稲田淳史氏は2021年6月の株主総会で、取締役と監査等委員である取締役に選任されました。

■2021年6月の株主総会決議事項

※臨時報告書より

この時点ではネクスタとゼネラル・オイスターの関係は良好であり、役員に選ばれることに違和感はありません。しかし、「質問状」において兼子氏を激しく糾弾したにも関わらず、2022年6月の株主総会で兼子氏が選任されることに対しては株主からも反対の意見が出ています。

■2022年6月の株主総会決議事項

※臨時報告書より

実は今回の株主総会において、ゼネラル・オイスターの第2位の株主である小林敏雄氏を取締役に選任するよう求める動議が提出されました。兼子修一氏が取締役に選任されることは相応しくないとしたうえで、小林敏雄氏はエイベックス<7860>の創業メンバーであり、豊富な経営経験があるというのがその理由でした。

しかし、原案が成立。可決されました。

ゼネラル・オイスターの代表取締役社長・吉田琇則氏は、株主提案の一連のやり取りについてコメントし、ネクスタと協議を重ねて誤解が解け、大株主と経営陣との関係は良好なものになっているとしています。吉田氏はコミュニケーション不足が株主提案の問題を引き起こしたように説明していますが、兼子修一氏と稲田淳史氏は2021年6月の株主総会で取締役に選任されています。対話が十分になされていないということは、自ら取締役会が機能していないことを示しているようにも受け取れます。

麦とホップ@ビールを飲む理由

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5