ハイブリッド型書店サービス「honto(ホント)」の協力のもと、ビジネス書のランキングを毎月お届けしている本コーナーのランキング編。今年5月17日にサービス開始から5周年を迎えるhontoから、この5年間の売上データを元にしたビジネス書ランキングが届いた。
ランキング | タイトル/著者/出版社 |
第1位 |
嫌われる勇気(自己啓発の源流「アドラー」の教え) 岸見一郎、古賀史健/ダイヤモンド社 |
第2位 |
聞く力 心をひらく35のヒント (文春新書) 阿川佐和子/文藝春秋 |
第3位 |
伝え方が9割 1 佐々木圭一/ダイヤモンド社 |
第4位 |
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル(著)、神崎朗子(訳)/大和書房 |
第5位 |
思考の整理学 (ちくま文庫) 外山滋比古/筑摩書房 |
第6位 |
できる大人のモノの言い方大全 LEVEL1 話題の達人倶楽部 編/青春出版社 |
第7位 |
まんがでわかる7つの習慣 1 小山鹿梨子(まんが)、フランクリン・コヴィー・ジャパン(監修)/宝島社 |
第8位 |
統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養 西内啓/ ダイヤモンド社 |
第9位 |
生き方 人間として一番大切なこと 稲盛和夫/サンマーク出版 |
第10位 |
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川新書) 藻谷浩介/KADOKAWA |
honto調べ(集計期間:2012年5月17日~2017年4月5日)
1位から10位までを見てみると、コミュニケーションを円滑にするための本や自分の考え方や行動を変えるきっかけとなる自己啓発本が目立つ。テクニカルな実務書よりも、人間関係や人生に悩むビジネスパーソンに向けた本には普遍性があり、多くの人に響くのだろう。ランキングには「アドラー心理学」や「スタンフォードの○○」、「7つの習慣」といった時代のブームを反映したキーワードが並びながらも、結局、人の悩みは人間関係や生き方に尽きるようだ。
そんな中で、変わらずのロングセラー、1986年に刊行された「思考の整理学」が第5位にランクインしているのは要注目だ。大量の情報が日々行きかう時代、そして誰もが簡単に発信者になれる時代だからこそ、本著でいう「グライダー人間」でなく「飛行機人間」が持つ自ら考える力がより切実に問われているのかもしれない。
さすがにベストセラーが並ぶランキングとなったが、既読本だったとしてもこの機会にぜひ本棚から引っ張り出して、改めて読みなおしてみてほしい。以前とはまた違った気づきや忘れていた何かを得られるはずだ。
まとめ:M&A Online編集部
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