売れているのには理由がある――。数多あるビジネス書の中から、どの本をいま読むべきか決めるのはなかなか難しい作業。ならば、世間で売れている本に注目してみようというわけで、ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」の協力のもと、ビジネス書の月間ランキングを毎月お届けする。
<2017年9月ビジネス書ランキング>
ランキング | タイトル/著者/出版社 |
---|---|
第1位 |
会社四季報 業界地図 2018年版 東洋経済新報社 編/東洋経済新報社 |
第2位 |
多動力 全産業の“タテの壁”が溶けたこの時代の必須スキル(NewsPicksBook) 堀江貴文/幻冬舎 |
第3位 |
日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る 青山透子/河出書房新社 |
第4位 |
小さな習慣 スティーヴン・ガイズ/ダイヤモンド社 |
第5位 |
論理的思考力を鍛える33の思考実験 北村良子/彩図社 |
第6位 |
伝え方が9割 1 佐々木圭一/ダイヤモンド社 |
第7位 |
宝くじで1億円当たった人の末路 鈴木信行/日経BP社 |
第8位 |
図解モチベーション大百科 池田貴将/サンクチュアリ出版 |
第9位 |
会話もメールも英語は3語で伝わります Simple English for Everyone 中山裕木子/ダイヤモンド社 |
第10位 |
これで金持ちになれなければ、一生貧乏でいるしかない。 お金と時間を手に入れる6つの思考 金川顕教/ポプラ社 |
honto調べ(集計期間:2017年9月1日~2017年9月30日)
9月のランキングトップに躍り出たのは、8月末に発売された「会社四季報 業界地図」の2018年版。就活でもお世話になった人が多いであろう「会社四季報」の記者たちが176業界・3960社を取材し、業界地図をまとめた1冊だ。就活生の業界研究にはもちろん、各業界の現状や動向、経済界のトレンドなどを知れるので、ビジネスパーソンにも役立つ1冊だ。業界内の勢力図は数年で変わることもしばしば。毎年購入するというビジネスパーソンも多い。巻頭には20の注目業界がずらりと並び、AI、VR、ドローン、IoT・ビッグデータ、フィンテックといった最新技術系のものが目立つ。書籍だが、来春には各業界で起きた重要な再編や社名変更などのアップデート情報をWeb特典として提供してくれるのも心強い。各業界で記者の「オススメ情報源」として書籍やWebサイトなどが紹介されているので、これらのソースも併せて活用してみると、より理解が深まるだろう。
第3位にランクインした「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」は、今年8月に迎えた三十三回忌を目前に刊行された。日航機123便墜落は日本の航空史上最大の被害となったが、いまだにその事故原因は明らかになっていない。今なお疑問を抱く著者が目撃者らの証言をもとに、これが「事故」だったのか「事件」だったのかに迫る。
第4位「小さな習慣」、第8位「図解モチベーション大百科」は何かを始めたい人におすすめだ。「小さな習慣」では、いきなり大きな目標を立てて三日坊主で挫折するのではなく、クリアしやすい小さな目標からスタートすることの大切さを教えてくれる。成し遂げたい目標への第一歩を踏み出す力を与えてくれる本だ。首尾よくはじめの一歩が踏み出せたら、「図解モチベーション大百科」でモチベーションの維持向上を。本著では、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大などで行われた心理・行動実験を解説。さまざまな事例を通して、自分だけでなく、周囲の人のモチベーションコントロールにも使えそうな法則を見つけることができそうだ。
まとめ:M&A Online編集部
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