一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか?|編集部おすすめの1冊

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数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識や教養として役立つ本も紹介する。

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「一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか」
中井信之 (著)・俣野 成敏 (著)、クロスメディア・パブリッシング刊

「君は本当に見かけ倒しだな!」とは結構な貶(けな)し文句だが、実は見かけこそが人物評価を大きく左右するという内容の本だ。

人間は外部情報の80%を視覚から得ていると言われている。つまり、ある人物を評価する際に「見た目」をはじめとする視覚情報が最大の材料になっているということだ。

確かに大企業の経営者やエリートビジネスマンで「見かけが悪い」人物は、あまりいない。

もちろんその全員が芸能人のようなイケメンではないが、本書でいう「見かけ」とは生まれ持った「顔」や「身長」といった先天的な要素ではない。服装や髪型、身のこなしなど、本人がきちんと自覚すればどうにでもなる「見かけ」についての指南書である。

本書では「ふくよかなボール型の体形であれば、痩せている人以上にパリッとした服や動きで、清潔感や躍動感を出す」など、それぞれの体つきに対応した立ち居振る舞いをはじめ、正しい姿勢と歩き方、失敗しないファッションなど、男性の「見た目」についてのポイントと改善策を分かりやすくまとめている。これ1冊で「見た目」の改善は完璧だ。

ただ、幅広いだけに内容は踏み込んでいない。あくまで新社会人や、「見た目」にコンプレックスがある人向けの「入門書」だ。それなりにオシャレを楽しんでいる男性には、物足りないだろう。ファッション同様、「顧客を選ぶ」1冊だ。

文:M&A Online編集部