あおり運転対策に人気のドラレコ3種 オートバックス調べ

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あおり運転による事故が全国で発生していることから、自衛のためにドライブレコーダー(ドラレコ)を取り付けるドライバーが増えてきた。どのような機種が人気なのか。カー用品の販売などを手がけるオートバックスで売れ筋3商品を聞いてみた。

前後2カメラ監視タイプが人気

コムテックの「ZDR-015」

1位はコムテックの「ZDR-015」。前後2カメラ監視タイプで、2018年2月から15カ月連続で1位となっている。高画質、駐車監視機能、安全運転支援機能など、基本的な機能を充実させているのが人気の要因のよう。価格は2万7999円(オートバックス税抜標準価格)。オートバックスによると「前後2カメラ監視タイプの中では手頃な価格で人気」という。

コムテックの「ZDR026」

2位は同じコムテックの「ZDR026」。前後2カメラ監視タイプで、1位の「ZDR-015」の後継機。人気のポイントは後方車接近お知らせ機能で、あおられると自動的に上書きされない特別なフォルダに、あおり運転の映像を録画して保存する。あおられていることをアナウンスする機能もあるため、車線変更などの対策も可能。価格は3万6999円(同)

ユピテルの「DRY-TW7500d」

3位はユピテルの「DRY-TW7500d」。前後2カメラ監視タイプながら、価格が2万1800円(同)と抑えられているのが特徴で、オートバックスによると「2カメラ監視タイプのエントリーモデルとして人気を集めている」という。ただ画質については1位、2位機種よりも後方カメラの画質が少し低めのよう。

ネット通販などでは5000円を切る機種も数多く販売されているが、画質や機能などの面で差があるのは当然。事故などの際に責任の有無を証明する材料となる可能性があるため、後方の映像も記録できる2カメラタイプなどの高機能なドラレコに人気が集まっているようだ。

車検や整備などの事業拡大を目的にM&Aも

オートバックスの店舗

オートバックスはカー用品の販売や取付、交換、車検、整備などのサービスを提供しており、2019年3月末時点で全国に486店舗がある。1974年に創業者の住野利男氏(故人)が中心となって大阪市福島区で自動車部品の卸売りを目的とした個人経営の末広商会を創業したのが始まり。

1980年にオートバックスセブン<9832>に商号を変更し、1989年に大阪証券取引所市場第二部に上場(現在は東証第一部)した。2019年3月期の売上高は2138億4000万円(前年度比0.7%増)で、営業利益は74億7800万円(同4.0%減)。

直近のM&Aとしては2019年5月7日に、車検や整備などの事業拡大を目的に、正和自動車販売(滋賀県栗東市)の全株式を取得し子会社化することを発表した。

文:M&A online編集部