しかし、15年3月時点で介護事業の売上高、営業利益(全社調整前)ともに全体の2%に満たない状況である。同社の介護事業への参入は12年にALSOKケアを設立したことに始まり、その後16年3月までにあんていけあ、HCM、アズビルあんしんケアサポートと3社を立て続けに買収しているが、成長ペースは緩やかである。買収時の売上高が開示されているあんしんケアとHCMの売上高を合計しても82億円と、事業の柱と呼ぶにはまだ心もとない。16年4月に買収したウィズネットを合計しても258億円。これでも15年3月期の売上高の7%程度である。更なる大型買収が必要かもしれない...
創業し、現在も同業界の首位の座を守っているセコム。セキュリティサービス事業の売上高構成比は、現在6割弱にまで減らしている。セコムのM&Aを見つめてみる。