高島は、小野産業に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し同社の完全子会社化を目指すと発表した。買付代金は最大で15億5600万円。小野産業社長の小野大介氏のほか同氏の親族が所有する計32.91%の株式をTOBに応募することで合意している。TOBの成立後、小野産業はJASDAQへの上場が廃止される見込み。
高島は建築・土木資材や太陽エネルギー関連製品など多様な製品を取り扱う専門商社。一方、小野産業はプラスチック製品の製造・販売を手がける。高島は、小野産業のメーカー機能を取り込むことで製造から販売までの一貫したバリューチェーンの構築が可能となるほか、小野産業側においては販売チェネルの拡大や効率的な経営管理体制の構築が見込めると判断した。
買付価格は1株あたり403円で、公開前営業日の終値337円に対し19.58%のプレミアムを加えた。買付予定数は386万1671株で、下限は257万4000株(議決権の3分の2以上)。買付代金は15億5600万円。買付期間は2015年8月14日から9月29日まで。決済の開始日は10月6日。