三菱重工業は、持ち分法適用関連会社(所有割合37.2%)の東洋製作所に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し完全子会社化すると発表した。東洋製作所は三菱重工とニチレイの共同出資会社で、三菱重工はニチレイの保有する10.5%をはじめ、全株取得を目指す。買付代金は最大で71億1100万円となる見込み。東洋製作所はTOBに賛同の意見を表明している。TOBが成立すれば東洋製作所の東証2部への上場は廃止となる。
製氷や空調などの冷熱分野の事業環境が厳しくなっていることから、三菱重工は東洋製作所の完全子会社化により相乗効果を生み出す狙いがある。
買付価格は1株当たり542円で公表前営業日の終値249円に対して117.67%のプレミアムを加えた。買付期間は2013年5月31日から7月11日まで。決済の開始日は7月19日。